第1話 過酷な運命の幕開け

1954年、冬。ワンチョ、キム・チュンサムは輸入品入札のため、釜山(プサン)にやって来た。入札前に落札価格を知ったワンチョは落札を果たすが、それを快く思わない連中は強引に横ヤリを入れてくる。なんとか危機を脱したワンチョに昔の記憶が甦る。1937年、冬。母に会うため大邱(テグ)を目指していたチュンサムと姉は日本人猟師に捕まってしまう。隙を見て脱走したチュンサムだが姉はすでに行方が知れず、彼は一人で大邱を目指す。

第2話 物ごい仲間

大邱にやってきたチュンサムは、ふとしたことから物ごいの仲間に加わることになる。物ごいをしながら母親を捜すチュンサムの前に、母親を名乗る女が現れる。ところがその女は、チュンサムをこき使うために母親の振りをしたニセモノだった。仕方なく物ごい仲間のところに戻るチュンサム。だが仲間の一人がパルカラクに殺され、怒ったチュンサムはパルカラクとワンチョの座をかけて、度胸試しをするのだが。

第3話 ワンチョ誕生

度胸試しに勝ち、新しいワンチョになったチュンサムは、ある日バレエのレッスンを受ける美しい少女ヨンジを見かけ心魅かれる。そんな時、本当の母親が現れ、チュンサムは母の再婚相手の家に引き取られる。しかし義理の父や兄への気兼ねと昔の仲間への恋しさからチュンサムはとうとう家を出てしまう。仲間のエンムセとともに京城にやってきたチュンサムは、持ち前の度胸で頭角を現していく。時は移り1944年になっていた。

第4話 ヨンジとの再会

京城で物ごいのワンチョとしてたくさんの子分を抱えるチュンサムは、妓楼の喜宴(ヒヨン)閣で偶然にもヨンジの姿を見かける。懐かしさに声をかけるチュンサムだが、今は妓生(キーセン)のヨンジは昔のことと取り合わない。そこに大邱の物ごい時代に度胸を競ったパルカラクが上京しているとの知らせが入る。チュンサムが駆けつけると、パルカラクはチュンサムと対立する“南大門(ナムデムン)のトキ”の仲間となり、ヨンジに因縁をつけていた……。

第5話 日帝下の京城

チュンサムはヨンジとの再会に運命を感じていた。ヨンジもチュンサムとの思い出の万年筆を取り出して微笑えむ。二人は急速に親しさを増していく。地下では日本の支配に抵抗する独立運動が続いていた。たまたま逃げ込んできた総監狙撃犯をかくまうことになったチュンサムに、警察は不審者を密告すれば、望むものはなんでもやるとそそのかす。一方、鐘路(チョンノ)一体を取り仕切るサンカルは配下のドゥハンと対決することになるのだが。

第6話 ミンジェ奪還作戦

サンカルとの対決に勝ち、ドゥハンは鐘路の新たなボスとなる。チュンサムもドゥハンの勝利を喜ぶが、そこに現れたパルカラクのひとつの瞳には不穏な光が宿っていた。一方、チュンサムにかくまわれている狙撃犯イ・ハニョンは、警察に捕まった仲間のミンジェが病院で生きていると知り、チュンサムに彼女を助け出すための計画を持ちかける。首尾よく病院に忍び込んだチュンサムと仲間たちだが、ミンジェはその直前に自殺を図り…。

第7話 追われる身

なんとかミンジェを助け出したチュンサムとハニョン。そこにチュンサムを慕うカマギが、ヨンジに会いに行ったという知らせが入る。慌てて喜宴閣に向かったチュンサムは総督の甥の池田がヨンジに言い寄るのを見て思わず殴ってしまう。追われる身となったチュンサムは酒場のキングスターに身を隠すが、チュンサムの居所をいち早く嗅ぎつけたパルカラクが警察に密告。一方、ハニョンは実の母に会うため、喜宴閣を訪れていた。

第8話 ヨンジの決心

辛くも逃げ出したチュンサムだが、拷問された仲間たちを見て自首を決意する。警察署の前ではチュンサムのために集まった物ごいたちが暴動を起こし、駆けつけた憲兵隊が容赦なく彼らを痛めつけていた。その様子を悲しそうに見守っていたヨンジは池田を訪ね、チュンサムの釈放と引き換えに、言うとおりにすると告げる。その瞳には涙が光っていた。同じ頃、物ごいやヤクザたちが次々に徴用され、鐘路のボス、ドゥハンは危機感を強める。

第9話 別離

釈放されたチュンサムは喜宴閣に向かうが、中に入れてもらえない。ヨンジもまた土壇場で池田を振り切って逃げ出してしまう。仲間のところに戻ったチュンサムにヨンジは一緒に逃げようと哀願するが、チュンサムには仲間を見捨てることができない。徴用を避けるため、仲間とともに鉱山に行く決心をするチュンサム。だがヨンジを自分のものにできなかった池田が手を回し、チュンサムはハマとともに強制徴用の汽車に乗せられてしまう。

第10話 チュンサムの生還

解放された朝鮮半島。だがチュンサムを失った物ごいたちは相変らず貧しかった。パルカラクはそんな物ごいたちを痛めつけ、上前をはねる。青年団観察部長となりアカ狩りをするドゥハンは同じ青年団の東大門(トンデムン)特別団部団長イ・ジョンジェと対立し、小競り合いを繰り返していた。ヨンジは映画プロダクションを興したヒョンドのもとで、女優として新たな一歩を踏み出していた。そんな時、死んだと思われていたチュンサムが…。

第11話 アカ狩り

ヒョンドはキングスターで劇場の3周年パーティーを開催する。そこにチュンサムが現れる。集まった人々は一様に驚きを隠せない。ヨンジは思いがけない再会に涙するが、彼女にはすでに別の人がいた。ヨンジに会うために戻ってきたチュンサムだったが、自分には何もできないと知り、ドゥハンの青年団に入団してアカ狩りの手先となる。ところがアカと呼ばれる人々が自分たちと同じ底辺の人々だと知り、捕まえることができなくなる。

第12話 ヒョンドの陰謀

事業のためにドゥハンを裏切り、ジョンジェにすり寄るヒョンド。さらにヨンジの恋人スンファンをアカに仕立て上げる。事情を知らないヨンジはチュンサムに助けを求め、チュンサムはドゥハンとともにスンファンを助けに向かう。スンファンはジョンジェの下で働くパルカラクに痛めつけられていた。この一件でジョンジェはドゥハンの事務所を襲い、ついに両派の対立は避けられなくなる。そんな時民衆の指導者、金九(キム・グ)の死が知らされる。

第13話 怪しいカバン

金九の死は人々に衝撃を与え、世の中は重苦しい空気に包まれる。そんな時ジョンジェとドゥハンの対立を収拾しようと親分同士の集会が開かれるが両者は互いに譲らない。同じ頃物ごいたちの住むヨムチョン橋は立ち退きを迫られ、20万ウォンを払わなければ追い出されることに。そこにメンバルにカバンを盗まれたシャンハイ・パクと名乗る男が現れ、カバンを返せば大金を払うというのだが、カバンはすでにメンバルの手元を離れていた。

第14話 チュンサムの作戦

今はパルカラクの子分となったトキを脅してカバンを取り返そうとするチュンサム。だが手に入れたカバンの中に目ぼしい物は何もない。ブツはすでにジョンジェとパルカラクが抜き出した後だった。チュンサムはジョンジェが大事に抱えるカバンにブツがあると見て、カバンをすり替えようと企む。キングスターを舞台にチュンサムと仲間たちは、一世一代の大芝居を演じようとジョンジェとパルカラクを待ち構える。そこに二人が現れ…。