1位
(30話) |
「世に知られた名医であれ、村の田舎医者であれ、人の命を扱う仕事はどの職業よりも高貴なものだ。
しかし、最後の一つが欠ければ真の医員とは言えぬ。
それが愛だ。
病に苦しむ人々を憐れに思う心、真に病人を憐れむ心を持って初めて心医になれる。
世の中が求める医員はただ一つ、心医だけだ」 |
2位
(60話) |
「しかし、御医様を想う私の心は、ただ同じ空の下で共に生きていられるだけで幸せだったのです。
御医様は、死をもためらわず身分を越えた愛を貫かれました。
そして、御医様の奥様も、御医様のために、私ごときには真似もできない苦難の人生を歩まれました。
どうして私がそんな2人の尊い愛を汚せましょうか。
私は心から御医様を尊敬し、慕っておりますが、この想いは一生 胸の奥にしまっておくつもりです。
こんな私の想いが非難の対象となるならば、私は喜んで罪を受けますが、御医様は何もご存じなく、恋仲などとんでもありません。どうか信じて下さい」 |
3位
(43話) |
「病は診ても患者の身分は見ず、治療はしても決して見返りは求めない。
どんな困難に遭おうと真心こめて患者を診る。
それが師が私に下さった教えです」 |
4位
(63話) |
「正道に勝る道はありません。
永遠の権力などないのに、なぜ欲に目がくらみ、正道に背くのですか」
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5位
(24話) |
「昔、中国の王羲之が弟子に"非人不伝"と言った。人格を備えぬ者に礼法を伝授するなという意味だ。それなのにわしは、親子の情に流され、至らぬお前に医術を伝えてしまった。わしの過ちだ。
古人の教えに背いたわしのせいだ |
6位
(64話) |
「大地の中を流れる水のような方だった。
太陽の下で名を誇って生きるのは さほど難しくない。
難しいのは、誰にも気づかれず乾いた人の心を潤すことよ。
あの方はそんな方だったわ。
心の底から病人を愛する心医だった。
…私が死んで土に葬られ、流れる水となって出会ったら、その時は、その時は必ず尋ねてみるわ」 |
7位
(54話) |
「今日、お寺で仏様を拝みながら、この苦しみも因果応報なのだと思った。
昔 殿下の寵愛を受けていた頃、王妃様も今の私と同じ苦しみを味わっていたはず。
私が懐妊した時の王妃様の苦しみは、もっと大きかっただろう。あの時の私は自分の幸せが人を苦しめ 傷つけるなんて思いも寄らなかった。
でも 今ならわかる。
苦しみの始まりは執着なのだと…。
欲を捨てれば、どこまでも楽になれるのだと…。
いま、死を前にしてそれを感じておる」 |
8位
(24話) |
「医員は立身出世の道ではない。
金儲けの道でもない。
出世を望むなら中国語を習い訳官になるがいい。
金儲けがしたいなら商人になるがいい。
医員の務めは病人を世話することだ。
それが第1の務めで、第2も第3もなく、それがすべてだ」 |
9位
(8話) |
両班だった私は漢陽に捨ててきました。
龍川であなたと出会い、消えかかっていた命を救われました。
あなたと共に山陰に行くと決めた瞬間から、あなたの運命は私の運命となりました。
これからの生活がつらくても、私の拠り所となるあなたの胸さえあれば、それ以上、何も望むことはありません。 |
10位
(23話) |
“徳は孤ならず 必ず隣あり”
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番外編 |
「ホンチュ~ン!」 |