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日本のホ・ジュン

日本のホ・ジュンと呼ばれる人がいます。

去年、「ホジュン」のファンミーティングをやった時、
どこかの医療関係者の方が取材に来られ、
その後、掲載誌「Lattice(ラティス)」を送ってくださり、
その中に「哲vsホジュン」という記事があったんです。
その時の私は「今の時代にホジュンのような人がいるわけないやーん」と、
一蹴どころか胡散臭くさえ感じてしまったのですが、
この中村哲という方は、なかなかすごい人物のようです。

1984年、パキスタン・ペシャワールのハンセン氏病担当医師として派遣され、
以来24年間もパキスタン・アフガニスタン無医村地区で
無償の医療活動に従事しているそうです。
登山隊付きの医師としてパキスタンに入ったのがきかっけで、
その時は、趣味のチョウや山を楽しみたいという軽い気持ちだったけれど、
無医村地帯に取り残された人々のあまりの窮状に触れ、
医師としての天命を悟った――。

なんか、科挙に向かうホ・ジュンが患者を見捨てられず、
ついには科挙をふいにしてしまう姿と重なります。
ハンセン氏病患者の治療にかかわっているところも似ています。
ホ・ジュンの献身的な診療をたたえて鎮川の県監が
“徳は孤ならず、必ず隣あり”
と言っていましたが、中村医師も講演会で同じことを言っているそうです。

“徳は孤ならず、必ず隣あり”といいます。
目先の利を離れ、和を唱えて孤立するなら、
それは“名誉ある孤立”であり、世界の人々の良心に力強く訴え、
真に国民を守る力、平和への国際貢献となるでありましょう。

そして、何よりもユ・ウィテに教えられた“心医”の姿勢。
患者を憐れみ、患者と寄り添うこと。
中村医師は現地に根をはり、
多くの現地スタッフとともに医療活動を続けているそうです。

中村哲さんの仕事ぶりを読みながら、
ホ・ジュンがドラマで見せてくれた姿勢は、
決して特別な聖人君子ではなく、もしかしたら、
現代でもあちこちでいろいろな人が実践しているのかもしれない、と思いました。
ドラマの最後にイェジンがこんなことを言っていました。

大地の中を流れる水のような方だった。
太陽の下で名を誇って生きるのは さほど難しくない。
難しいのは、誰にも気づかれず乾いた人の心を潤すことよ。
あの方はそんな方だったわ。
心の底から病人を愛する心医だった。

本当に偉大なことは、誰にも知られずに行われる――。
私が中村医師を知らなかったのも、ある意味、当然だったのかもしれません。

2代目 | パーマリンク

2008年7月18日 10:19
コメント/レビュー

中村哲さんの名前とその活動はなんとなく知ってはいましたが、こんなに素晴らしい方だったんですね。しかも「日本のホ・ジュン」と称されているとは!

中村医師は医療活動だけでなく、病のおおもととなる「貧困」を克服しようと、農業とそれに不可欠な水利事業にも力をいれておられます。(詳しくは「ペシャワール会」のHPを参照してください。)

ただ目の前の病人を治療するだけでなく、病の根を絶とうとするその姿勢は、数多くの医学書を著し、医療の恩恵を万人に与えようとしたホ・ジュンとたしかに重なります。

「誰にも気づかれず乾いた人の心を潤す」ことこそが、真の国際貢献なのかもしれませんね。

おおねこ | 2008年7月18日 23:13
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